平成25年1月に、財団の認可を頂き、三浦秀一さんと案浦浩二さん、それに私と家内岡ア幸子の四人が発起人となり、任意団体健生ふくおかを再興したのが、はじまりです。
三人称の生きがいのカギは仲間づくりにあり「仲間をつくり、社会の中でなんらかの役割を果たし、その結果として社会に貢献する」という理念に基づき、一般公募は一切せず、声掛けで、毎年養成講座を開講して、良き仲間づくりに励んでまいりました。
平成27年11月に、メンバーの力を結集、福岡で初めてアドバイザー資格認定研修会を開くことが出来ました。これ以降、アドバイザーの資格取得は、東京に行かなくても福岡で出来るようになったのです。
平成28年4月に、健生ふくおかの仲間も12名となり、再興当初からの目標であった法人化を検討して、10月13日定款認証、余裕をもって平成29年1月5日に設立登記、退会者なし全員が本社団の設立メンバーとなっています。
しかし、任意団体として四年間の活動は、良き仲間による「強固な体制づくり」がメインで、活動は特にしていなかったので、法人化後の課題は山積しています。
●後発なので新規事業への参入ができるかどうか
●協議会の活性化を図るために新規会員の発掘が必要であること
●会費の値上げに頼らず運転資金の確保をどうするか
●行政や企業、他団体との共働事業をどう進めるか
この四つの課題解決に、健生ふくおかは2ブロック・4チーム制で取り組んでいます。
健生ふくおかの仲間は全員本業を持つ現役で、誰一人リタイアした人はいません。そのようななか、時間の調整が比較的容易に出来る方が、今回リーダーとなっています。
チーム会議を密に出来るリーダーは、健生ふくおかの推進役なのです。
国民の4人に1人以上が、65歳以上という超高齢化が進む中、老齢研究の権威者たちが、「日本人は若返っている」という理由で、高齢者の定義を、75歳以上に引き上げるべきだと提言しました。
「定義」を変えるだけで、老人の数は半減、年金、医療、介護、福祉ほか、すべての財源問題が、この“マジック”で解決します。
日本の人口のうち15歳から74歳までで、ほぼ一億人です。これが、安倍政権が掲げる一億総活躍社会の姿なのでしょう。今回の高齢者の定義見直しは、あくまで学問的な提案とされていますが、政治的な背景を意識した提案なのでしょう。
日本人の若返りと生活負担増の中で、「高齢者」の定義から弾かれた65歳〜74歳のシニア世代(准高齢者)は、これからどう生活設計(社会的役割=時間の使い方)を組み立て直すかを改めて問われることになるでしょう。
「高齢者は75歳以上」と提言したのは平成29年1月5日です。この日は、本社団の創立記念日なのです。偶然と言え、なんとタイミングが良いのでしょう。健生ふくおか法人化のスタートを切るうえで、非常に好材料となりました。
大野城市の長寿支援課が、「健康生きがいづくりアドバイザー養成講座」の記事を、広報大野城(4月1日号)に掲載しました。県営クローバープラザの研修室は、今まで抽選で予約が取れなかったのですが、今回は難なく四日とも予約が取れたのです。
法人化による効果だけでなく、行政は「高齢者は75歳以上」を予想以上に敏感に受け止めています。
従来の65歳という区切りにこだわらず、そこを超えても”支える側に回る仕組み”を考える良いきっかけになったのです。
健康と生きがいは両輪であり、健康維持と生きがいをもつことは、これからますます重要になってくるでしょう。早急に具体策を示し、社会貢献活動として事業展開をしていきたいと考えます。
社会貢献とは、「自分が培った知恵の事業化」、今まで自分が培ってきたことを地域社会にお返ししていくという考えですが、事業としてとらえる以上、社会貢献活動は、無償もありますが、基本有償で行っていきます。
行政から何かしてもらうという考えでなく、健生ふくおか法人化のパワーで、行政に何をしてあげられるかを常に思考し、実現化を図っていきます。
無理なく焦ることなく確実に、一歩一歩、前進していきます。
「人生は二幕目がおもしろい」
これこそ、超高齢社会への健康生きがいづくりアドバイザーの挑戦なのです。
平成29年2月26日に、健生ふくおか法人化設立記念パーティを、身内のみ限定で開催しました。メンバーのみ奥様同伴とした実行委員会の企画で、奥様同士の絆が芽生えました。奥様は地域社会のデビューにかけては大先輩です。いつの日か健生ふくおかの活動に際し、大きな力となってくれることでしょう。
ご来賓として、東京から一般財団法人健康・生きがい開発財団の大谷源一常務理事とAD拡大推進会議松浦隆志企画部長、熊本から徳丸直様(熊本在住AD)、宮崎から伊尻文男様(宮崎在住AD)にお越し頂き、健生ふくおかの課題解決のヒントとなる貴重なお話を沢山頂戴することが出来ました。お忙しい中ご準備をして頂き本当に感謝しています。お礼申し上げます。
最後になりましたが、設立記念パーティご出席のお礼と、本社団への今後の温かいご支援ご協力とを併せてお願い申し上げます。
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